「やさしい音」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

やさしい音(ね)

すぎむらとものり

なんて弱いんだ。

そうこぼした僕の「弱音」。

君はそれを

「やさしいね」って読んだ。

 

するどくて

しまつに困った僕の「強気」。

君はそれを

「ゆうき」って呼んだ。

 

君が持つ

よいところを見る目が

僕は僕でいいのだと

気づかせてくれた。

 

それはほんとうにさりげなく。

それはほんとうにいつの間にか。

 

君はそこにいるだけで

僕をたすけた。

 

そんなつもりはひとつもないのに。

そんなつもりがひとつもないから

僕はすなおにそれを受けた。