「窓」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

すぎむらとものり

ボクがふるえていたのは

窓をあけておいたから

キミがふるえていたのは

窓をあけておいたから

 

つめたい風にも

つめたい雨にも

窓をしめきることを

いつも忘れてしまうから

 

ああ なんて弱い人間なんだろう

ボクもキミも そう思ったけれど

窓をあけておいたから

ボクたちはここで出会えた

 

キミの窓から

まだつめたい世界へと

いのちのぬくもりが流れてくる

きらきら きらきら

ボクにはそれがちゃんと見えたよ

 

うらぎられても

きらわれても

バカみたいに窓をあけてしまうから

なんのへんてつもない毎日のなかに

いくつもの美しい星を

人は見つけられるんだ

 

ボクがふるえていたのは

窓をあけておいたから

キミがふるえていたのは

窓をあけておいたから