「やおよろずのかみさま」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

やおよろずのかみさま

すぎむらとものり

やおよろずのかみさまは

みんなそろってしっぱいだらけ。

だからとてもやさしいの。

 

やおよろずのかみさまは

みんなそろってころんでばかり。

だからとてもつよいのだ。

 

ーぼくとおんなじくるしみは

 ほかのひとにはさせないぞ。

 ぼくとおんなじかなしみを

 いやすためにはたらくぞ。ー

 

にほんにすむかみさまは

なんだかキミににているな。

にほんにすむかみさまは

なんだかボクにもにているぞ。

 

やおよろずのかみさまは

みんなそろってしっぱいだらけ。

そこからまなんでいったのだ。

ちからをつけていったのだ。

 

やおよろずのかみさまが

ひとをせめたりしないのは

なんどもなんどもまちがえて

そこからはじめたかただから。

あきらめなかったかただから。

 

てをあわせると

なみだがでたのは

ボクのいちばん

みせたくないぶぶんに

あなたがやさしくふれたから。

つみなんてないのだと

あなたがなんどもふれたから。