すぎむらとものり
空気がそっとささやいた。
ボクがいつも見えてたら
キミのじゃまになるだろ。
見えなくていいのさ。
キミがなにを信じても
ボクはいつもキミの前。
キミがどこを探しても
ボクはいつもキミの中に。
息をする。
息をはく。
あたりまえのことすぎて
キミはボクを忘れてしまった。
苦しかったあの時も
つらかったあの時も
ボクはキミとともにいたんだ。
もう探すのはおやめよ。
キミが自由に学べるように
ボクは体を消したのだから。