ほめられたくていい人のふり。
僕はマルをひとつもらう。
それを首にかける。
好かれたくて同じ意見のふり。
僕はまたマルをもらう。
それも首にかける。
嫌いな人にも好かれよう。
むちゃをすれば
花マルだってもらえる。
それはひどく重い。
マルの数を数えれば
なかなかの高得点。
がんばってるんだ。
やがて投げ輪の的みたいになって
僕は動けなくなる。
がんばってるんだ。
それはホントなんだ。
でもさ。
僕が僕にやさしくして
僕が僕にあたたかで
僕が僕につける点が
もともと高ければ
わざわざ重いマルなんて
いらないんだ。