わたしにいのちをくださって
ぶたさんありがとうございます。
わたしにいのちをくださって
うしさんありがとうございます。
わたしにいのちをくださって
とりさんありがとうございます。
わたしにいのちをくださって
さかなさんありがとうございます。
わたしにいのちをくださって
やさいさんありがとうございます。
わたしにいのちをくださって
おこめさんありがとうございます。
じんせいがこころの
のぞみどおりにならないからといって
うつむいていたわたしを
どうかおゆるしください。
わたしがいきているということは
かぞえきれない
かけがえのないあなたたちのいのちを
いつもあたえられてのことでした。
おかねやせいかつのことで
あたまがいっぱいになって
いちばんたいせつなことを
わたしはみおとしてきました。
わたしのいのち。
いきているだけで
もうそれだけで
じゅうぶんすぎるほどの
あいを
ほんとうはあたえられて
いたのです。
いま
いきとしいけるものに
てをあわせます。
あなたたちのいのちを
たいせつにあずかります。
わたしという
ひととしてのじんせいを
どうかともにいきてください。
― このうたが
ただのうたでおわらないように
このうたがわたしのむねに
しみこむように
いのりをこめて。
かぜがぴたりとやんだように
うたがかけなくなったひに ―