「詩(うた)」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

詩(うた)

すぎむらとものり

うたとはことばのおてらだぞ。

なやみをほどくばしょなのだ。

なんどもなやんだものたちが

こたえをおいたばしょなのだ。

 

だれかのやくにたつように

つたわることばでたてるのだ。

やさしいせかいがくるように

いのりながらたてるのだ。

 

うたとはことばのおてらだぞ。

ひかりをあつめたばしょなのだ。

なんどもこごえたものたちが

あかりをのこしてゆくばしょだ。

 

詩人よ。

やみよにうたをかけ。

詩人よ。

ひかりのうたをかけ。

ひとがひかりであることを

わすれぬためにうたをかけ。