むずかしいかおをした
きみのまわりを
きれいなちょうが ひらひらとゆく。
けいたいをのぞきこむ
きみのまわりを
きれいなちょうが ひらひらとゆく。
かきわけるように さきをいそぐ
きみのまわりを
きれいなちょうが ひらひらとゆく。
そのうつくしさを しらせたくて
ぼくはきみに はなしかける。
ちいさなこえ とどかない。
こころのこえ ひらひらとゆく。
「あきらめるのね」って ちょうがてをふる。
「きみにあえてよかった」と
きれいなちょうが ぼくにてをふる。
ひらひら ひらひら
うつくしいせかいが きらめいている。
ひらひら ひらひら
ほんとうのゆたかさが きみにてをふる。