あわてんぼうの流れ星。
ボクの願いを置いてゆく。
なんだよひどいなむししてさ
夢を置いてゆくなんて。
ふかいボクのため息に
流れ星がふりかえる。
― おやおやおかしなことを言う。
自分の姿をわすれたの。
願いがすべてかなうふるさとを
元気よく飛び出した
キミはきれいなお星さま。
願いがすべてかなうふるさとで
キミが願ったその姿。
キミじしんが流れ星。―
あわてんぼうの流れ星。
ボクが星に見えるのかい。
こんなにくすんで見えるのに
まさかそんなのうそだろう。
― いやいやキミも流れ星。
願いはすでにキミのなか。
なやむ自由に まよう自由。
ためす自由に つまずく自由。
いろいろできるキミこそが
キミが望んだおくりもの。
神さまからいただいた
かけがえのないプレゼント。
キミがキミでいるからこそ
はじまるものがたり
そのなかを
もっと自由に飛んでゆけ。
キミがキミをいつわらない
キミだけのものがたり
そのなかを
あきらめないでゆくんだよ。
どんな飛び方をしているときも
ボクらはみんな流れ星。
どんな転び方をしているときも
ボクらはみんなかがやきなんだ。
キミの夢は置いてゆく。
あわてんぼうの流れ星よ。
キミの夢はキミでいること。
ありのままのキミでいること。―