すぎむらとものり
なんて弱いんだ。
そうこぼした僕の「弱音」。
君はそれを
「やさしいね」って読んだ。
するどくて
しまつに困った僕の「強気」。
「ゆうき」って呼んだ。
君が持つ
よいところを見る目が
僕は僕でいいのだと
気づかせてくれた。
それはほんとうにさりげなく。
それはほんとうにいつの間にか。
君はそこにいるだけで
僕をたすけた。
そんなつもりはひとつもないのに。
そんなつもりがひとつもないから
僕はすなおにそれを受けた。