「流れ星GO」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

流れ星GO

すぎむらとものり

歩くしかない流れ星。

走るしかない流れ星。

自分が星だと知ったあとも。

 

また歩くんだ。

また転ぶんだ。

 

ひと思いに

飛べないからこそ

わかること

 

かるがると

飛べないからこそ

出会えること

そのすべてがボクの銀河。

 

歩くしかない流れ星。

走るしかない流れ星。

星が永遠だと知ったあとも。

ボクらが宇宙の

大切な子どもだと

教えてもらったあとなら

なおさら。

 

また走るんだ。

また転ぶんだ。

でも大丈夫だって知っている。

どんなときでも

愛されていると

何度だって思いだすから。

 

後回しにしてきた大好きなことや

あきらめていた大切なことを

追いかけずにはいられない。

流れ星だよ。

 

幸せそうなふりや

笑ったふり

そんなごまかしを

ぜんぶふり切って星は走るよ。

 

走れば向かい風が起こるんだ。

動けば痛みは増えるんだ。

だけど泣き顔だって美しいこと

ボクらはとっくに気付いている。

 

思い通りの現実じゃなくても

そのすべてが成長につながっていった。

むだに思えた場面の数々。

むだに思えたたくさんの涙。

遠ざかってふりかえれば

その意味がちゃんとわかる。

 

手をふるようにまたたく

そのひとつひとつを指でたどれば

ボクの銀河にまたひとつ

あたらしい星座が生まれてゆくよ。

 

その美しさを伝えたくて

心はいつも走るんだ。

その輝きを その広がりを

どうしてもボクに見せたくて

心はいつも先にゆくんだ。

その背中を見失わないように

ボクはあわててかけ出すよ。

また自分の足を使って。

 

なんの約束もなくても

なんの結果もだせなくても

ボク自身が輝くんだ。

 

流れ星GO。流れ星ゴー。

やあキミもおなじだろ。

すり傷だらけでまた笑おう。

 

流れ星GO。流れ星ゴー。

やあキミもおなじだろ。

すり傷だらけでまた会おう。

 

―それぞれの銀河に

 いろとりどりの星をうかべて

 いつか並んで見上げる日まで―

 

流れ星GO。流れ星ゴー。