「かみさまのまほう」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

かみさまのまほう

すぎむらとものり

 

うでじまんの

ボクを降り

あしじまんの

ボクを降り

しずかにすわる。

 

みているせかいが

きれいじゃないと

おもえるときは。

 

めをとじて

よぶんなちからの

ひとつひとつを

ちきゅうにかえすよ。

 

ひとりぼっちを

しんじたけれど

いつだって

ちきゅうのむねの

まんなかに

しっかりとひっぱられて

だれもひとりにはなれない。

 

あいされていなければ

いまごろ ふわふわ

とんでいる。

うちゅうのどこかで

まいごだろう。

 

めをとじて

ぼくのからだが

なくなると

ボクはボクを

おもいだす。

 

さっきまでのトゲトゲが

いつのまにか

まあるくなって

ありがとうが

あふれるの。

 

まあるいうちゅうの

まあるいちきゅうの

まあるいこころ

それがボクだな。

 

うでじまんの

ボクをやめ

あしじまんの

ボクをやめ

こころがしずかに

わらったら

 

めをあけてみるせかいが

おなじだとはおもえない。かみさまのまほうだな。