「さかだちの詩(うた)」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

さかだちの詩(うた)

すぎむらとものり

 

ボクにとっての上が

キミにとっての下で

キミにとっての上が

ボクにとっての下で

 

なにをしても

なにを言っても

なにからなにまで

ぜんぶさかさま

キミから見たら

ボクはさかだち

 

神さまいないと

キミが言えば

神さまいると

ボクは思う

 

じぶんとちがうことを

キミはすぐおこるから

ほんとうのことを

ボクは言えなくなった

 

でもオーケーだ

ボクがボクを信じるように

キミだってキミを信じてほしい

なあんて言えるときのボクは

なかなか なかなか

ただのさかだちあるきじゃ

ないんだぜ

ちきゅうをボクが

よっこらしょ

もちあげているんだ

 

ねえキミおもしろいから

またあしたもすれちがおう

なにもかも

さかさまにするといい

ボクがぜんぶ

もちあげてみせるから

 

たとえキミの言うとおり

ここが地ごくだとしても

ささえるきもちひとつで

上と下はかんたんにいれかわる

ささえる腕がふるえるほど

おなじ場所が天国になる

 

ねえキミ

ボクは知っているよ

いつかキミもいっしょに

この世界を

もちあげる日がくることを

 

まあ それまでは

ボクがキミのぶんも

さかだちさかだち

さかだちあるき

するとしよう