「リュック」 僕につけるくすり詩(うた) すぎむらとものり

リュック

すぎむらとものり

どんなに大きなリュックでも

つめこむだけつめこんだら

重すぎて歩けない。

僕が背負う

ハートのリュック。

 

感情は教科書さ。

経験は教科書さ。

目をそむけてきた

山積みされた記憶たちと

そろそろ向きあう時がきた。

 

どれもこれも読み終えた本だね。

もうその本は終わったんだよ。

学んだエッセンスだけを残して

あとは片付けることにしよう。

 

ありがとうって 一ページ。

ありがとうって 一ページ。

教科書は風にのせよう。

 

ありがとうって 一ページ。

ありがとうって 一ページ。

つらい記憶を許してゆこう。

 

望まない出来事の

ひとつひとつが

僕の必須科目だったんだ。

僕のたましいが

成長するために選んだ

必要な教材だったんだ。

 

学んで答えが分かったら

似たような教科書は

もういらないね。

同じことは起こらないよ。

重い教科書は

かたっぱしから

捨ててしまおう。

 

大切なのは教材じゃなくて

僕が理解したこと。

それをこれから

活かすこと。

 

リュックが軽くなるだけで

自然と笑顔になるね。

歩くことがこんなにも

楽しいことだと

思いだすよ。