すぎむらとものり
うたとはことばのおてらだぞ。
なやみをほどくばしょなのだ。
なんどもなやんだものたちが
こたえをおいたばしょなのだ。
だれかのやくにたつように
つたわることばでたてるのだ。
やさしいせかいがくるように
いのりながらたてるのだ。
ひかりをあつめたばしょなのだ。
なんどもこごえたものたちが
あかりをのこしてゆくばしょだ。
詩人よ。
やみよにうたをかけ。
ひかりのうたをかけ。
ひとがひかりであることを
わすれぬためにうたをかけ。